2024年4月17日 | 湖北かさねマルチスポーツクラブ

令和6年度長浜曳山まつり、4月9日〜17日の祭礼期間、暇番山・常磐山の一員として各神事・行事に参加させて頂き無事にお祭りを終えることができました⛩️🏮

こちらはCASANEのブログですので、祭りに関する個人的な想いや感想は控え、あくまで身体感からの所感をもって、少し期間中を振り返ってみます🚼👣

今年の神輿渡御では、実に7年ぶりに御神輿を担がせて頂くことになりました⛩️

神輿を「担ぐ」と言うように、肩に御神輿の担ぎ手をのせる訳ですが、ここでいう肩とは個人的な身体感では「肩甲骨」も含めた肩、もっというなれば背骨や肋骨、腰周りを含む体の幹で担ぐ感覚を大切にしたいところですが、周りの担ぎ手さんを観察していると、どうも肩先、腕でその重さを受けてしまい、随分と足元がよろめいている方を散見しました👀
当然そのような足元では、前後の足並みも揃わず、足がもつれて非常に危ない状況にもなってしまいます。

また担ぐ際に気をつけたいのは、後述もしますが歩きの歩幅の広さです🦵
これが普段私たちの多くが取り入れる西洋式歩行のような感覚で担いでしまうことも、前後の方と足がもつれあう原因にもなってしまいます💦

西洋式歩行である交差型神経支配優位な歩行に慣れている現代の私たちにとって、古来からの装束である着物を着て・下駄や草履を履いて歩いたり、神輿のように密集した集団の中で動く際に接触転倒のリスクを減らしたりするには、やはり同側型神経支配の動きを再構築し、省エネでエコな身体動作も出来るにこしたことはありません👘

先述したように、下駄での歩行においても、交差型神経支配の西洋式歩行では踵から接地してつま先へ抜けていくとう肩や腰を大きく捻る動作を伴う歩行となり、下駄の設計構造と歩行様式のズレからくる歩き辛さ、腰回りを帯で締め脚の前にも着物の裾があることにより、脚が振り出しにくく、着物も着崩れしてしまうという様々な弊害も出てきます🦵💦

さらには上の写真の方のように、地面を蹴って歩いてしまうと下駄の先が地面にあたるタイミングが早すぎて、重心移動を妨げてしまうことにも繋がり、指先〜ふくらはぎ、膝や腰にも余計な負担をかけてしまいます😔＋下駄の歯先もすぐに割れるという、色々とエコではないですね💧（そもそも下駄が現代のような舗装路を歩く履き物でないのは横に置いておきますかが😅）

つらつらと個人の所感を連ねていますが、今年に限らず祭礼期間中、やれ足が痛い、腰が痛いと聞こえてくるのは毎年のこと、地下足袋はエア入りでないと、下駄の歯にゴムを貼るか、足袋の中にクッションを入れておこうか〜などなど色々と聞こえてきますが、そうした対処はあくまで対処療法、根っこにあるなぜ身体が痛んだり、動きにくいと感じるかの根本原因の解決にはなりません🙅‍♂️

私はランニングやサイクリングといった西洋式のスポーツをこよなく愛して幼少期から日々トレーニングにも励んできたこともあり、競技ごとに求められる動作や取り扱う道具が求めてくる動き（正確にはその動作や道具が生まれた身体文化的背景にある動き）と長らく対峙（その中で幾度の怪我もしました）してきましたが、同時にこれも幼少期から祭礼の子ども歌舞伎役者をはじめ着物や下駄といった、日本古来の装束に触れる機会もあり、その中で動き感じ取ってきた身体感・身体知も競技スポーツの実践時にに限らず、西洋化した生活様式の中でも応用・応対を試みることを楽しんでいます😁笑

湖北かさねマルチスポーツクラブ（CASANE）では、「ファンクショナルインソール」・「一本歯下駄」という和洋其々の身体文化的背景のある道具を取り扱っていますが、両面が相反するものではなく、その中にある身体感的共通項の発見や、実際に使用していく中で得られる身体知の蓄積を、スポーツや日常動作の中に有効に活かすことで、運動パフォーマンスアップの向上や体力的な生活の質の向上はもちろん、カラダから入ってくる情報に対するココロの反応、その蓄積が「和ら（やわら）」なことによる精神（ココロ×カラダ）の和らぎ、「ココロ×カラダ、和らぐ」に満ちた毎日の創造というクラブスローガンの元、関わる方の健康で文化的な生活のお力になっていきたいと想っております🫶